2023/05/14 11:56
https://twitter.com/bmyasu/status/1600081758820585472?s=46&t=-YdqvpIM5VPkojTaBrRAeg
『#日本現代うつわ論 2』
⑧ロングインタビュー / 薬指ささく
昨今国内外から注目を集めるペインター・薬指ささく。
これだけまとまったインタビューをテキストとして目にする機会はまだあまりないのではないでしょうか。
(僕の認識不足かもしれません。あるなら僕は読みたいです。情報求む。)
聞き手は大槻香奈さん。
こちらのインタビューも大槻さんのyoutubeチャンネルにて公開されています。
音声だと「なんかすごい話を聞いてしまった・・・」と圧倒されてしまい、ディテールが思い出せなくなるので僕はテキストを推奨します。
ささくさんのお名前で検索すると出てくる情報には「原風景と親愛なる隣人をモチーフに描く、日々の雑記を制作の主軸としている。」と書かれています。
仰ることはわかりますが、どうもいわゆる『原風景』からは奇妙にズレているし隣人たちも良い関係は築けそうだけれども友人にはなれなさそうな印象。
しかし作者がその景色と隣人たちに近しい距離で丁寧な眼差しを向けていることは伝わってくる作品たち。
とはいえ決して深入りはしない関係性。
このインタビューのサブタイトルにあるように「お互いがお互いであるだけの関係性」です。
そのような印象の源泉が作家ご本人の口から語られます。ひとつひとつの話が濃厚です。
腑に落ちます。それによって作品と鑑賞者の距離感も「であるだけの関係性」になるのも興味深い。
インタビュー後半では「うつわ」的な創作について重要な言葉が語られます。この本に於いて重要なポイントであると考えます。
この記事は終盤に位置しますが、その前の記事を照らし返して新たな発見をもたらしてくれます。
「そこに沢山いる虫にしてみればもうパーティ状態」は2022年最も心に響いたパンチラインでした。
ぜひお手元でお楽しみください。
《青山泰文》