2023/05/11 11:59
https://twitter.com/bmyasu/status/1598984862584967168?s=46&t=-YdqvpIM5VPkojTaBrRAeg
『#日本現代うつわ論 2』
⑤論考 / 青山泰文
『日本現代うつわ論1』に続き、「うつわ的な見方」というタイトルで岡倉天心『茶の本』について書いています。
もちろん前回を読まずとも独立したテキストとして読めるようになっています。
前回の論考を書いた後に私の興味対象は「茶室」に移っていました。
うつわのためのうつわである建築物中でも特に茶ノ湯に特化し、美意識を発揮するための空間としての茶室。
そんな中で『茶の本』を再読したところどうも腑に落ちない。以前は気にならなかった各表現に違和感を覚える。
そもそも『茶の本』は本来英語で書かれたテキストなので、気になる点は原文にあたるのがベスト。
ということで全て原文で読み直してみると目から鱗の連続。重要なポイントを元の単語あるいは現代的な語彙に置き換えるだけで全く印象の異なるテキストが浮かび上がりました。
ということで重要な概念は原文の単語を当てながらテキスト全体を茶室の記述に重きを置きつつ俯瞰した論考が今回掲載の「うつわ的な見方」です。もちろんそれは「1」とも接続される観点です。
さらに言えば私はこの論考に記した観点を起点に今回の『#日本現代うつわ論 2』を企画・編集しています。
願わくばこの記事がご参加頂いた皆さんの言葉と響きあわんことを。
そしてそれぞれの芸術表現の端を掴むきっかけにならんことを。
《青山泰文》