2023/05/03 11:56
https://twitter.com/kanaohtsuki/status/1468874713799991299?s=46&t=Mz33qxckp16CxCxT6wLF7g
本書にて作家・イラストレーターの池田はるかさんにメールインタビューをさせて頂きました。池田さんの作品にはいつも2人の女の子が登場します。なんだか少しだけコミュニケーションがうまくいっていない様子。でも見ていると、何故か楽しい気分になります。
正反対の2人はいつも少しだけすれ違うけれど、気付いたら一緒にいる存在で、それは誰の人生にも身に覚えがあるのでは?と思います。池田さんの絵を解釈するためには2人の間を観る必要があると感じます。その何もない部分を感じてこそ絵が立体的にみえてきます。
中心性がなくお互い主体性がなくても、それでもいいと許しあえる関係性に見えますし、あるいはこの2人が自己の二面性を表しているように見えるかもしれません。みなさんはどのように感じますか?ぜひゆるっとページを捲ってください!
《大槻香奈》
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https://twitter.com/bmyasu/status/1490318155826155523?s=46&t=Mz33qxckp16CxCxT6wLF7g
『日本現代うつわ論1』全編レビュー。
そろそろ終わりに近づいてきました。
本日は池田はるかさんへのメールインタビュー記事です。
語られる言葉がシンプルが故に、添えられた作品への想像力が掻き立てられます。
最初の自己紹介から気になる言葉が出てきます。
ご自身の描く作品を”二人の女の子の変わらないようなやりとり”と述べます。
“変わらないような”ということは、これまでも持続しているような状態が前提となるはずです。
彼女たちは何を基準として「変わらない」のでしょうか?
もしかしたら、この二人の関係性はうつわ本においてフィーチャーされる「中空構造日本の深層」で述べられたような、神さまたちの関係性にも繋がるのかもしれません。
日本神話の中に記された人間関係の元型から続く、ちょっととぼけたやりとりなのかもしれません。
『中空構造日本の深層』で言及される無為の神が中心に据えられる様子を思い出しつつ、「真ん中をからっぽにした二人の関係性」という図式を眺めるのも面白いでしょう。
あるいは一枚の絵の中に様々な時間軸が同時に存在する作品はマンガから遡って絵巻物的だなぁ、と思うとあのウサギとカエルの未来の姿のようにも見えてきます。
記憶のいろんな場所を刺激されますね。
などと考えながら眺めても、作品そのものにそれを吹っ飛ばすようなインパクトがあります。
「おやすみカレーライス」とは。
コミュニケーションのあり方を描く、という点において非常にうつわ的であり、今後の活躍が大きく期待されます。
大きな画面でも眺めたい。
大きな場所で眺める前にうつわ本をどうぞ。
《青山泰文》