2023/04/26 12:19



https://twitter.com/kanaohtsuki/status/1466021045509312517?s=46&t=YPl5VVUI1DLtH-WgcAlrow

「#日本現代うつわ論 1」ロングインタビューでご参加くださった人形・造形作家の近未来さん。自分の深く愛する対象と、背景にある壮大な自然とを、それらへの理解と実感のために、自分のものにするところから手放すところまでを、人形を通して非常に丁寧に見せて下さっています。 

個人的に近未来さんは言葉の人でもあると思っています。実感に対して嘘のない、それでいて抽象的な感覚に対しても真実に近い言葉選びをされていて、そのハッとする感性がそっと人形の形となって現れていることがわかります。ぜひ広く読まれて欲しいと願います。

純粋に面白いです。ロングインタビューですが、きっと文章が苦手でも一気に読んでしまうはず… 何かを強く畏れる気持ちと、それでも知りたい好奇心の両方があるのなら、それを受け止めてくれる器がここにあるかもしれないと思います。

《大槻香奈》



https://twitter.com/bmyasu/status/1487022659837718530?s=46&t=Mz33qxckp16CxCxT6wLF7g

『日本現代うつわ論1』全編レビュー。本日は近未来さんへの大槻香奈さんによるロングインタビュー。

便宜上”インタビュー”とされるものの、その形を借りた対談、というのが読んだ感触。

これはうつわ本に掲載されているインタビュー全般に共通するポイントです。


大槻さんが気になることを訊ねることで、自身の”うつわ”的な感覚について明らかにする、同時にインタビューされる側である近未来さんも自身の作品に備わる”うつわ”性について気付かされる。そんな対話を読みとることもできるのではないでしょうか。

読者である我々にとっても、その対話の道のりをなぞることによって、”うつわ”的な思考や視点に気づくヒントになるでしょう。

受動的ではなく、この対話にコミットするような読み方によって解像度は大きく変わるはずです。


詳しくは記事を読んで頂きたいのですが、近未来さんの活動には時間/空間ともに境界が曖昧になる地点へのアプローチが存在しています。

その視点が作家としての独自性であり、”うつわ”という感覚に共鳴するポイントのように思います。


それにしても。

境界へのアプローチを行うアーティスト、という捉え方をすると「近未来」という作家名は素晴らしいな、と。

今と未来を繋ぐ曖昧さとしての「近未来」。

認識のうつわとしての時間は境界なき向こう側から到来します。

何の話か気になる方は是非うつわ本を。

《青山泰文》