2023/04/25 11:56
https://twitter.com/kanaohtsuki/status/1465657857987137539?s=46&t=YPl5VVUI1DLtH-WgcAlrow
「#日本現代うつわ論 1」に小説でご参加下さったほしおさなえさん。ずっと何年かほしおさんの作品に触れ続けていくなかで自然と「うつわ」の概念が心に降りてきました。日常を生きながら広く大きなうつわの縁をゆっくり辿るような感触があって、それがずっと気になっていました。
今回は「蝶になった日」という2015年作品を個人的にどうしても 日本現代うつわ論 のなかで紹介したい気持ちがありました。今回快く受けて下さったことに心から深く感謝いたします。初めてこの作品に触れた当時も今も、読む度うつわ的感受性を揺さぶられて胸いっぱいになります。
自分と自分を取り巻く世界のうつわの縁を辿る旅が、ほしおさんの作品にあると感じます。そうか、よかった、と何度でも感じたくなるのは、自分の中に揺れる器を抱え続けているからなのかもしれません。ぜひ作品に触れて頂きたいです。
《大槻香奈》
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https://twitter.com/bmyasu/status/1486693252543574017?s=46&t=Mz33qxckp16CxCxT6wLF7g
本日はほしおさなえさん『蝶になった日』について。
うつわ本企画者大槻さんのご紹介で2015年の作品を掲載させて頂きました。
ありがとうございます。
拝読した瞬間にこれぞ”うつわ”的なテキストでありうつわ本に背骨を通すために必要な作品であると確信しました。
蝶と蛹、家といった”うつわ”的な感覚や視点において重要な語を軸に、語り手の記憶をなぞるように、身体の変遷や感覚によって出会う戸惑いが描かれます。
形式は異なれど、文月悠光さんの掲載作品と同質の感覚が描かれているように個人的には捉えています。
”うつわ”としての自己の変遷、その時々に形を変えた”うつわ”の端を浮かび上がらせる言葉の数々は、この『日本現代うつわ論1』を自分事として引き寄せて読むために大きな手助けとなるように思います。
冒頭の文学作品二編によって『日本現代うつわ論1』で捉えようとする感覚のビジョンは大きく拡張されます。「言葉」という”うつわ”によって示された拡がりを味わいながら先を読み進めましょう。
《青山泰文》
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